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話し方で損していない?「早口」の原因とその治し方

知らないうちに早口になってませんか?

滑舌や声と同じように、会話において印象を左右する要素がいくつかあります。

そのうちの一つが「話すスピード」です。

 

あなたのまわりに早口でまくしたてるような話し方をしている人はいませんか?

その方はもしかしたら頭の回転が速く、舌の筋肉が発達しているがゆえに、

淀みなくすらすらと言葉が出てくるのかもしれませんね。

 

一文話すごとに噛んでしまう私からすると、とても羨ましい能力なのですが、

そうした話し方は、一方で「落ち着きがない」「聞き取りづらい」というネガティブな印象を与えてしまう場合もあります。

 

滑舌が良い人は、「早口な人だなあ」「神経質な人なのかも」という評価で済みますが、

滑舌が良くない人が早口で話してしまうとコミュニケーションに大きな支障を来たしてしまいます。

 

ちょうど昔の私がそうでした。

 

土台となる滑舌が悪いのに、興奮するとつい我を忘れて夢中で話してしまう。

けど周りの友人は、私が何を言っているのか理解してくれない。

当の本人は、その状況にさえ気づかない。

今振り返ってみても、まさに地獄のような光景です。

 

今回は、知らず知らずのうちに早口で話してしまう方のために、

早口の原因とその治し方についてまとめてみました。

 

早口になってしまう5つの原因

日本人の約3割が早口の癖を持っているそうです。

早口になってしまう原因は何でしょうか?

 

①頭の回転の速さ

思考が駆け巡るスピードは、話すスピードの10倍以上とされていますが、

考えるスピードが速ければそれに応じて話すスピードも速くなります。

冒頭にもお伝えしましたが、頭の回転が速いことも早口の原因です。

 

②自分を客観視できていない

早口である自覚がないパターンです。この場合、本人の意識ですぐに改善がはかれます。

しかし、定期的に指摘されないと忘れてしまいます。

 

③緊張状態である

緊張すると早口になってしまう経験は誰しもありますね。

深呼吸・腹式呼吸をすることで気持ちを落ち着けることが必要です。

 

④自分の発言に自信がない

表情分析の権威であるアメリカの心理学者ポール・エクマンによると、

人間は恐れると早口になるそうです。

自分の会話を遮られることを恐れるあまり、早口になってしまうのです。

 

⑤”間”を取れていない

先の「自分の発言に自信がない」とも通ずるところがありますが、

コミュニケーションに自信がないと”間”というものが恐ろしく感じてしまいます。

詳しくは後ほど説明しますが、”間”を克服しなければなりません。

 

参考:まだあなたは早口で損をするのですか!?|All About(2017/8/18現在)

 

早口の治し方

日常会話での意識づけ

早口は基本的に話者の心がけ次第である程度改善することができます。

次の3ステップで、会話の相手を意識しながら適切なスピードで話してみましょう。

 

①まずは相手の話を聞く

自分から一方的に話しをするのではなく、まずは相手の出方を見ましょう。

「〇〇に行ったんだってね、どうだった?」など相手から会話を引き出す質問をして、

聞き役に回ってください。

 

②相手の話し方の癖を確認する

相手に話してもらいながら、話し方の癖に耳を傾けてみましょう。

話すスピード、抑揚、口グセ、間の取り方など、普段何気なく聞いてしまっている、

些細な特徴に気づくことが大切です。

 

③相手の話し方を見習う

相手の話し方の特徴を押さえたら、話すスピード(テンポ)や抑揚、間の取り方をマネしてみましょう。

さすがに口グセまでマネしてしまうと「こいつ馬鹿にしているのか」と反感を買ってしまいますが、

ある程度マネをする程度であれば「自分と似た話し方をする人だな」と好印象を持ってもらえます。

人間は自分と似ているものにプラスのイメージを抱くものです。

その人がよっぽど早口でない限りは、こうした意識づけが早口改善の練習になります。

 

音読によるトレーニング

 

早口改善にあたって、もう1つ重要なことは”間”をおくことに慣れるということです。

「会話で間ができるのが怖い」という方もいらっしゃるかもしれませんが、

”間”はコミュニケーションを円滑にするために無くてはならないものです。

 

”間”をおくことに慣れるために、詩やエッセイなどの文章を句読点に気をつけながら音読しましょう。

日頃から本を口に出して読まない限り、小学校で習った”句読点”というものを意識することはないと思います。

しかし、この”句読点”が会話における”間”にあたります。

句読点が文章をテンポよく、わかりやすく読むために打たれているように、

”間”も会話においてスピードやリズムを作り出しているのです。

 

なお、NHKのアナウンサーがニュースを読む速度は1分間に380文字、

日常会話で話すスピードの目安としては1分間に250〜300文字程度と言われています。

なので、250〜300文字ほどの文章を1分で読むようにしてみましょう。

 

300文字ほどで文学作品を要約しているページがありましたので、

こちらの文章を1分間で音読してみてください。

参考に夏目漱石『吾輩は猫である』の要約を1つ抜粋します。

 

吾輩は猫である ~夏目漱石

生まれて間もなく捨てられた名もない吾輩(猫)が、苦沙弥先生の家に転がり込む。

 

人間は不徳なものだと車屋の”黒”から教えられた吾輩は、人間観察を鋭くする。主人の門下生・寒月、美学者の迷亭、詩人の東風などがやって来ては太平楽や俗世間に対する攻撃などを並べて語り、さまざまな人間模様が垣間見える。

 

最後に吾輩は水がめに落ち、南無阿弥陀仏を唱えながら死んでいく。

引用元:「あらすじ300文字」で味わう日本の名作文学| NAVERまとめ(2017/8/18現在)

 

早口もひとつの個性だと考えること

早口の原因とその治し方についてまとめましたが、

注意して頂きたいことは、「早口」が必ずしも”悪”ではないということです。

ある側面から見れば、声や滑舌と同じように”個性”であるということを忘れてはいけません。

 

早口で自分の思ったことをペラペラと喋る人が、愛されキャラを確立することもあります。

その個性・特徴を消してしまうのも何だかもったいないですよね。

 

自分の早口をどの程度改善するべきかは、一度親しい友人や家族に聞いてみるのも良いでしょう。