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自分の声、好き?嫌い?自分の声との付き合い方

自分の声は好きですか?

あなたは自分の声を聴いたことがありますか?
そして、自分の声が心から好きと言えますか?

携帯電話で手軽に動画が撮れるようになった十数年ほど前から、
自分の声を聴く機会は増えたと思われます。
おそらくそれ以前は、ビデオカメラで記念撮影でもしない限り、
自声を耳に入れることはなかったでしょう。

動画を撮ったときに収められている自分の声。
はじめて耳にしたときは誰しも一度耳を疑ったはずです。

また、何回聴いても自分の声として受け入れられないという方も多いです。
自信を持って自分の声を好きと言える日本人は多くないでしょう。

ただし、録音している声は機械を通しているとはいえ、紛れもなく自分の声です。
家族・友人・赤の他人、話す人全てが、その声があなたの声だという認識をしています。

自分の声が好きにしろ嫌いにしろ、自分という存在と”声”とは切っても切り離せない関係です。
したがって、自分の発している声を正しく理解することが、自分を知ることに繋がります。

今回は自分の声との上手な付き合い方について、書いていきます。


目次

1. なぜ、録音した声が違って聞こえるのか?
2. 自分の声を聴いてみよう
3. 声は変えることができる
4. 理想的な「良い声」とは?
5. 声のお手本を見つけよう

 

1.なぜ、録音した声が違って聞こえるのか?

 

日本人の8割は自分の声が嫌いだと言われています。
私自身も、自分の声を聴くたびに「何て滑舌が悪いんだ!何て鼻声なんだ!」と、
恥ずかしさのあまり半狂乱になったものです。

なぜ、自分が聞いている声と録音した声が違って聞こえるのかというと、
その理由は耳に入ってくる音の違いにあります。

口から出した自分の声は次の2つの経路で大脳(聴覚中枢)に届けられ、
「自分の声を聞いた」と認識されます。

1. 口から発せられた空気中の音波が耳に入って鼓膜を介して大脳へ届く
2. 声帯を振動して生成された音が、体壁振動として内耳から大脳へ届く

私たちはこの2つの経路で伝達される音を、一緒にして聞いています。

録音した声は、空気中の音波だけを収録したもの。
つまり体内を伝ってきた音が入っていません。
録音された音声を聴いて「自分の声じゃない」と錯覚するのは、
自分が普段聞き取っている(大脳で認識している)声の、半分しか耳に入ってこないからです。

他人が聞いている声も、録音された声とほぼ同じもので、
空気中の音波だけの音を耳に入れていることになります。

 

2.自分の声を聴いてみよう

勇気を振り絞って自分の声と向き合うことが大切です。
詩や小説を朗読し、スマホの録音機能使って録音して自分の声を聴いてみましょう。

1. 録音しながら原稿(詩や小説の一節)を朗読する
2. 再生して、自分の声にどのような特徴があるかメモをする

なお、録音した音ではなく、リアルタイムで自分が話している声を聴きたい場合、
携帯電話(スマホでも可)を2台用意して、片方からもう片方に電話をかけながら話すと、
自分が今まさに話している内容が自分の耳に入れることができます。
電話代がかかってしまうので、LINEやSkypeの無料通話でやると良いでしょう。

あなただけでなく、日本人の8割が自分の声が好きではないのです。
誰しも感じることですので、「自分の声が人と比べておかしい」なんて考える必要はありません。
まずは自分の声だという自覚を持ち、受け入れるということが大切です。
聞き慣れることによっても、自分の声に対する嫌悪感は薄らいでいきます。

 

3.声は変えることができる

「自分の声は一生このまま変わらないんじゃないか?」と悲観しないでください。
結論から言うと、声は変えることができます。

そもそも、声を構成する要素のうち、声帯のように先天的に決定されている要素は20%程度と言われています。
あとの80%は、その時々の心身の健康状態・後天的に染み付いてしまった発声の癖などです。

発声に関わる要素は、呼吸・発声・共鳴・構音の4つに分類されますが、
声は声帯とその共鳴のさせ方で全く変わってきますし、
声帯は使う筋肉や共鳴のさせ方を訓練することで音を微妙に変化させることができます。
呼吸の仕方はもちろんのこと、唇や舌の使い方である構音に関しても変えることができます。

ただし、長年にわたって染み付いてしまった発声の癖は、一朝一夕でどうなるものではなく、
3〜4ヶ月にわたっての訓練が必要になることも覚えておいてください。

 

4.理想的な「良い声」とは?

現在の自分の声を受け入れた上で、理想的な声について考えてみましょう。
変わりたいと思ったら、まずは理想・目標を持つことです。

人によって、良いと感じる声には多少違いがあるでしょうが、
一般的には次のような声が良いものとされています。

 ・適切な音量である
 ・安定感がある
 ・滑舌がよい(聞き取りやすい)
 ・やわらかく、ここちよい
 ・よく響き、深みがる
 ・明るく楽しげである

それとは逆に、よくない声だと思われているものもあります

 ・音量が大きすぎる / 小さすぎる
 ・安定せず、かすれたりする
 ・滑舌が悪い(聞き取りづらい)
 ・キンキンとしており、耳に障る
 ・暗くて元気がない

ここに挙げたのはほんの一例ですが、
どのような声が”良い声”・”悪い声”なのかを意識し、
自分の声の改善点について振り返ってみるのがオススメです。

 

5.声のお手本を見つけよう

自分にとって「声のお手本」となる人物を見つけましょう。

好きな俳優・女優さんでも良いですし、声優、アナウンサー、歌手、

近いところで友人や上司でも構いません。

 

感じが良い声、かっこいい声、可愛い声、特徴的な声、

人それぞれ憧れる声は違いますが、自分が「こうありたい!」と思うような

理想の声を見つけて意識しましょう。

 

部分的にでも真似ていくことにより、「自分の声は変わる」という自信を持て、

より自分の声に意識的になることができるでしょう。

 

今の自分の声を受け入れて、理想の声に変えていこう

自分の声は、自分の一部です。決して否定してはいけません。

個性として受け入れ、現在の声が持つ特徴や良いところを見直してみましょう。

また声の8割は自分の意識と訓練次第で変えられる要素によって構成されています。

自分にとっての理想の声を見つけ、声を変えていくための訓練をすることが重要です。